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池辺眞榛(いけべまはり)は、徳島を代表する国学者で、幕末に尊皇攘夷の立場で国事を論じた志士でもある。徳島藩士樋口家の家臣池辺武右衛門の長男に生まれ、長じて大坂の萩原広道について国学をおさめた。その後本居内遠に従い強い影響を受け、「古語拾遺新註」「栄華物語略註」を著している。 その池辺が、徳島に残る中世以前の文書や正倉院御物の中の徳島に関わる文書を写し取り五冊の本にまとめたものが、この『古文書集』である。古文書の出所先や虫食いの穴まで忠実に再現されており、その実証的な態度は現代の史料保存の方法論に通じると言えるだろう。 |
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