第23回 企画展
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徳島藩主蜂須賀家の作った複製 2
 この2本の絵巻物は、蜂須賀家が昭和九年当時に所蔵していた絵巻物の複製を作成したものである。複製は印刷技術を利用したものと思われるが、カラーの部分もあり、当時としては精一杯の技術であったと思われる。


蜂須賀家が作成した複製の箱 左『西行記』、右『紫式部日記絵詞』
蜂須賀家が作成した複製の箱
左『西行記』、右『紫式部日記絵詞』

 

『紫式部日記絵詞』
『紫式部日記絵詞』


 紫式部が、寛弘五年(一〇〇八)から同七年正月までの一年半の間に書き残した日記「紫式部日記」を十三世紀半ば(約二五〇年後)に絵巻に直したもの。元は一〇巻程のものであったが、現在は四分の一ほどの四巻分が伝えられており、大阪の藤田美術館・東京の五島美術館等が所蔵しており五島本などは国宝に指定されている。蜂須賀家旧蔵本も重要文化財に指定されている。作成者は後京極良経筆、藤原信実画とあるが確証はない。

 

西行記
西行記

 
  歌人西行の伝記を描いた絵巻物。現存品では十三世紀半ばに書かれたという藤原為家筆、土佐経隆筆と伝える四巻本が最も古いとされる。その内蜂須賀家旧蔵本は絵七段で、重要文化財に指定されている。

 

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