幻の城下町徳島TOPへ

 江戸時代、阿波の城下徳島は、阿波藍の隆盛とあいまって繁栄し、全国でも有数の城下町であったといわれていました。まさに徳島藩の政治・経済・文化の中心地として繁栄していたのです。
 明治になっても繁栄はしばらく続きましたが、阿波藍の衰退がはじまると共に停滞と低迷を余儀なくされていきました。
 戦前の城下町徳島は、江戸時代の風情を濃厚に残しながら、近代都市への脱皮をはかろうとした四国第一の人口を抱える大都市でした。かつての水運による繁栄を物語る川べりの倉庫群と近代的建築物の調和したユニークな町であったといわれます。
 しかし太平洋戦争末期の昭和20年(1945)7月、米軍による大空襲は市街地の大半を焼き尽くし、城下町徳島は消滅してしまいました。
 現在では、昔の面影を残すものも少なく、城下町徳島は幻となって、人びとの記憶からも失われようとしています。
 ここでは残された写真や地図などの記録資料を使って、失われてしまった幻の城下町徳島を再現しタイムスリップしてみたいと思います。

このコンテンツ作成にあたり、下記の方々からご協力をいただきました。謝意を表します。
久米仁・篠原俊次・長江健一郎・高橋玲子(敬称略)
国土地理院(平20業複 第298号)
国立国会図書館(国図資0801040005-6-10号)
徳島県立図書館(平20徳図第13号)